ほくろ、いぼ


ほくろ(色素性母斑)は年齢的に40歳過ぎまで新生もしくは成長します。良性のものと悪性のものがありますが、診察時に視診とダーマスコピーなどで診断し、治療方針を決定していきます。悪性の疑いが強い場合は広範囲切除等の手術もしくは全身管理が必要となる場合がありますので、入院施設のある総合病院へ紹介となります。 良性の場合で除去を希望の方は、外科的に切除もしくはレーザー等で処理していきます。美容的な部分を重要視される場合はその大きさにもよりますが、レーザーをおすすめいたします。レーザーにも二種類(炭酸ガスレーザーQスイッチルビーレーザー)があり、そのほくろの性質をみて判断していきます。

  

CO2レーザーはほくろやいぼを除去する医療用レーザーで、炭酸ガスレーザーともいわれています。異常発達したメラノサイト(色素細胞)が集まってできたほくろや、紫外線が原因のいぼをレーザーの熱エネルギーで蒸散し、細胞から破壊してほくろ・いぼを取り除きます。浅いほくろは浅く、深いほくろは深く対応することができるレーザーです。タイプに合わせて反応するので、再発が多いほくろ治療の中でも比較的再発が少なく、とても人気があります。黒い色素に反応するQスイッチルビーレーザーでは除去が難しい、ふくらみのあるほくろ・いぼに最適です。CO2レーザー照射後は軽い火傷のような状態になるので、アフターケアがとても重要です。しっかりケアしないと傷跡が残って目立ちますが、ケアをすれば徐々に目立たなくなります。綺麗なお肌になるかどうかはアフターケアにかかっているといってもいいでしょう。当院ではケア方法を詳しくご説明し、お肌の状態に合わせてケアアイテムを処方します。ご自宅に帰られてから、もし不安な点や疑問点が出てきましたらお気軽にご相談ください。お肌の仕組みやケアアイテムの使い方などを当院スタッフが丁寧にご説明します。また、先ほどご説明した通り、ほくろはシミやニキビと違って非常に再発しやすいものです。異常発達したメラノサイトすべてを1回の照射で破壊できなかった場合、残ったメラノサイトが再び活動してほくろが再発します。再発した場合は3ヶ月程度ではっきりとわかるようになりますので、もし再発した場合はすぐにご相談ください。当院では、再発したほくろの再照射を無料で行っています。